新しい時代に、今の気持ちを記録しておきたくて綴りました。 | MAKING THE ROAD

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2019.05.02

新しい時代に、今の気持ちを記録しておきたくて綴りました。

By Chiharu Yoshimura(@chiharu_mtr

独立してもうすぐ丸6年になります。
独立した当初はもちろん1人でスタートしました。
最初は自分に仕事の依頼をいただけるということがありがたくもあり、どこか不思議な感じもしました。
全て自分の責任で仕事をし、報酬をいただければ、自分を褒めてもらえたようで非常に嬉しかったですし、クライアント様にはご迷惑をおかけしましたが、失敗しても自分の責任で謝罪し、対処できることにさえやりがいを感じていました。

仕事が増え、1人では難しいと感じ、スタッフを雇用することになりました。開業して2年目のことでした。
誰かと一緒に仕事をするのは久しぶりで、これも不思議であり、嬉しいことでした。

程なくして社労士事務所の枠を超えた仕事をしたくて、株式会社MAKING THE ROADを設立しました。こちらも最初はほぼ私1人で行っていましたが、設立から約1年後に仲間を迎えることになりました。

独立し自分で仕事をすることと仲間と働くことは、成長の延長のようで、全く違うことでもありました。

1人の時は自分の思うように仕事をしていればよかった。
しかし、仲間に仕事をしてもらうことは自分だけで仕事を完結することととは違います。私と同じように考えて仕事をしてもらうことなどできないと、よく考えればわかりそうなことも、最初はちゃんとわかっていなかったように思います。

例えば、私は失礼なことを言われてもされても、恐らく人より気にしないタイプです。
失礼な態度をされても「まぁ、いいや」と思ってしまいます。悪気はないのだろうと。もし、故意に失礼な態度を取っていたとしても、その人には、その態度をとる自由があると考えてしまいます。

この6年で世の中の流れも大きく変わりました。
結婚と同時に独立したのですが「すぐに妊娠しないよね?すぐに妊娠する人に仕事任せるの嫌なんだけど」と言われたこともあります。
今そんなことを言う人とは絶対に仕事をしたくありませんが、たった6年前は、女性にそういう発言を平気でする世の中でした。
さすがに「まぁ、いいや」とは思えませんでしたが、気にしても仕方ないと思っていました。

ここまでのことではないとしても、失礼な態度をされて、私以外の人が私と同じように「まぁ、いいや」と思えるはずもありません。
ある時点から、仕事で関わる方から、私だけでなく仲間にも失礼な態度をされるということが起こり始めました。きっと嫌な気持ちになったはずです。
苦痛であると訴えられましたが、可能な限り私が変わって対応するぐらいのことしかできませんでした。

やがて、私がされている失礼な態度も見ていられないと仲間に言われました。
仲間は私に「先生(会社では先生と呼ばれています。恥ずかしかったのですが、自覚を持つためと気を遣ってくれている相手の優しい気持ちを受け取ろうと、その呼び名に慣れることにしました)はお人好しです。どうして反論しないんですか?」と言いました。
私は反論したところで状況は改善しない、それどころかもっと面倒なことになる、と思っていました。私はうまく説明もできず「ごめんね」としか答えられませんでした。

しばらくして、とうとう「先生がされていることは、会社全体にされていることです。先生だけが我慢すればいいことではないんです。その自覚を持ってください。それに私たちは先生がそんな態度をされているのを見たくありません」と言われました。胸が痛みました。

私はスタッフを雇用する時に決めたことがいくつかあります。
その1つがスタッフの3倍働くことでした。
一緒に働いてくれるスタッフに何ができるかわからないので、できる限り希望を聞こうと思いました。しかし、それでもきっとスタッフを大切に思っていることが伝わらないこともあるだろうと思い、とにかく誰より働くことで感謝の気持ちを伝えようと決めました。
それをわかってくれていたのか
「先生が誰より一生懸命仕事をしていて、たくさん努力しているのは知っています。だから、失礼な態度をされる理由はないんです」
と言ってくれました。嬉しかったです。

ただ、とても申し訳ない気持ちになりました。自分が我慢すればいいと思ってきたけれど、仲間に負担をかけていたのだと知りました。嫌なことから逃げていただけなのかもしれないと思い、反省しました。

平成30年の冬、私たちはミッションステイトメントを作り始めました。
私の考えだけでなく、仲間と思いを伝え合い、法人という新しい人格のために、命を吹き込むように作りました。

以来、失礼な態度ということだけでなく、これはおかしいのではと感じたら、自分ではそんなに腹が立たなくても、流さずに考えてみることにしました。
考えて、会社や仲間にとって良くないことだと思えば、意識して伝えることにしました。意識しないと「まぁ、いいや」と流してしまいそうでした。
最初は恐かったです。反論をすることで返ってくる言葉や時に大きな声や大きな態度が苦手だからです。それでも、勇気をもって自分たちの考えや態度を明らかにするように努力しました。
ようやく最近、少し冷静に伝えることができるようになりました。
伝えれば理解してくださる方もいらっしゃって、逃げずに伝えてみるもんだと思うこともできました。

小さなことかもしれませんが、私にとっては大事な成長の1つとなった大きな出来事でした。

新しい時代、これからも1つずつ課題を乗り越え、成長したいと思っています。

新しい時代、たくさんの人に楽しく働いてほしいと願っています。